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雪組の主演娘役、白羽ゆりさん(となみちゃん)が、次の雪組本公演をもって退団すると知ったのは、年が明けて帰国後のことだった。 彼女の名を意識したのは、星組『スカーレットピンパーネル』の東京公演で当日券を得るために並んでいたときのこと。 福島県出身だというあるおばさんに話しかけられたときだった。 自分の地元出身である故に、えらく、となみちゃんのファンである様子で、星組ファンが居並ぶその中で、一生懸命となみちゃんを持ち上げた。そこまでは良かったのだが、だんだんそれがエスカレートしすぎて、星組の組子批判が始まったのだ。 「『スカーレットピンパーネル』はものすごい評判なので、歌劇ファンとしてはとりあえず1回だけでも見ておくべきというので、今日はきた。別に星ファンでもとうこ(安蘭けい)ファンでもない」 などと、言わんでもいいことをまくしたてる。 となみちゃんは、雪組主演娘役になる前は、星組の主演娘役で、湖月わたるの相手役だった。ちなみにあすかちゃん(遠野あすか)とは同期である。 で、おばさんが言うには、その星組時代にいろいろあったということらしい。 ふん、くだらん。 あんまり娘に聞かせたくもない話だったし、もう一人の星ファンのおばさんも流石に閉口して、話題を変えようとするが、なかなか、そのおばさんの口撃はやまず、となみちゃんにはいい迷惑だったろうが、私の中での印象はダメージを受けたのであった。 その後、雪組公演を見たのが、『ソロモンの指輪・マリポーサの花』だった。 となみちゃんの公演を見たのは、これが初めて。 となみちゃんには、全然見せ場らしい見せ場もなく、役に恵まれなかったことが多分にあるにせよ、私の彼女に対する評価はイマイチのまま固まっていたのだった。 が。その評価をがらりと覆したのは、『コパカバーナ』である。 とうこさんとあすかちゃんが運命的な出会いをしたと言う、作品である。 娘がクリスマスプレゼントはこれがいいというので、DVDを買って見たのだ。 となみちゃん、むっちゃ、楽しそうだし、うまい。 こんなはじけた演技ができるんだと、目からうろこが落ちた。 おばさんによってかけられた色眼鏡が、すっと顔から滑り落ちたのだ。 となみちゃん、ごめんよぉ〜(ToT) ※この作品は、とても面白いので、おススメです。 ああ、次の公演では、良い役に恵まれるといいね。 実力を思い切り出させてくれる役だといいね、と願ったのだった。 で、その次の公演は、『カラマーゾフの兄弟』だった。 ちょっと暗そう(ロシア文学は苦手なので、原作は知らない不勉強ものの私。あくまで勝手なイメージです)。 観に行きたかったが、日程的に苦しく、チケットも結構早く売れてしまって、これは観ることができなかったが、音楽が良さそうだったので、ちょっと残念。 となみちゃん、歌わせてもらえたのかなぁ? そんなふうにとなみちゃんへの思いが変化してひと月も経たない、クリスマス。 となみちゃんは、退団を発表したのだった。 2008/12/26 最後の公演が、となみちゃんの本領が発揮できる良い公演となりますように。 5月のチケットを取ったので、観に行きますよ!! |
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